トンボ帰りした
今月は東京電力の風力関係の技術者と伊豆半島(東電の風車が多数ある)の現場へ十日間程出かけた。3日前に神戸へ戻って来て、3Dキャドを操作して、(社内に専門の設計技術者はちゃんといるのに)丸二日かけて何やら自分で立体画を設計をしていたのを筆者は見知っている。
営業マンだのに、(専門外の)そんな高度な事が手も無く出来るのだ。もっとも会社が18万円の研修費を出してやって、Solidworks(=3Dキャドソフト)を学ばせてやったからではあるが。
その後(昨日)出来上がった立体画を持って、倉敷市に営業車で出掛けて化学工場A社と打ち合わせをやり、その日はそこで一泊した。翌日(つまり本日)は自分の営業車を新幹線の岡山駅の駐車場へ預けて、朝一番の新幹線で鹿児島県に向かった。九州電力の川内原発(鹿児島県川内市)で仕事を済ませ、同日夕刻に岡山駅までトンボ帰りした。そこに置いてあった車に乗り換えて、目下神戸まで走り帰って来つつあるのが現状であるらしい。息付く暇もなさそうで、実に目ぐるましい。
続きは未だある:彼は、来週の木・金の二日間に渡って東京電力の技術者6名をウチの会社へ招いているからだ。かねてボルトの破断で悩んでいるので、相談に乗っているK君が見かねて、ウチの実験室で一緒に再現テストをしてみましょうという話になったのだ。そんな提案をしてくれる奇特な会社(=正確に言うと、K君以外に)は、日本中探しても外にあるまい。
何か経済的に大儲けするビジネスが絡んでいる訳ではなく、純粋な技術実験で、(実験機器一式が完備している)いわばウチの社会貢献なのである。一体ウチの引き受けるべき仕事かいなと疑わしいが、まあ大きな損さえ出さなければいいかと思って、筆者は敢えて口を挟まず放任している。
そんな訳で、「ボルトの実験をやりますから、社長、誠に恐れ入りますが、社長が使っている振動試験装置や道具をそれまでに綺麗に片付けておいて下さいねーーー」と、一週間前から言われている。6名が一度に来るとなると、実験室は満杯だ。
実験装置は人に触られたくないから、昨日と今日の半日づつを掛けて筆者は自ら大掃除である。無論40kgもある装置本体は若いのに手伝ってもらったが、へこたれた。




