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ゾンビ企業

「少子化防止を国策と言うなら、女個人に責任を持って行くのではなくて、企業を巻き込んで考えるべきで、法律を作ってそうさせるのが国政を担う議員の責任よ。今の議員は意識が低い」


「でもーーー、うまく行くかな? 全員を正社員にするのはいいけれど、その代わりに既存の正社員の平均給与を引き下げないとやって行けないかもしれないな。これは難しいなーーー。反対~い、と正社員の暴動が起きるかもしれないぞ」


「給与を上げて儲からなくなるなら、儲かるように知恵を出すのが企業経営者の責任じゃないの! 大企業はなんの為に多くの人材を抱えているよ!」

「うむーーー。けれども中小企業はそうは行かないかもなーーー、人材が乏しいし」と、少し反論。


「社員にまともな給与を払えないような会社なら、例え小さい会社であっても、元々会社としての資格がないわ。世の中から消えて無くなればいいのよ。(生き残ってはいけない)ゾンビ企業と言うらしいわ。でなきゃ、社長交代ね」


「夫が働いて給料を沢山貰えて、女はらくちんだなあーーー」

「なに言ってんのよ。男にセックスを遣りたい放題させて上げるじゃないの! ヒーチャンの好きな進化論から言えば、男はそれで充分な筈よ。女も改造出来るらしいしから」

「アハハ、まあ考えてみりゃ、僕ならそれで充分満足かも知れんな」


「女の仕事と言ったけれど、機械を動かしたり発明したり物を作ったり、働きまわるのは男に任せて、女は知識やセンスの良さを生かして、産業を動かす男の管理をすればいいわ。つまり政治」


「となれば実は女の生徒会長も良いわけで、むしろ理想的なんだなーーー」

「そうよ」



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