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乱婚だったらしい

 誤解しないで欲しい、筆者は親愛なる女性を貶める為に書いているのでは決してない、進化論と科学の話を書いているだけだ。女性は不愉快に感じるだろうが、科学とは感情を計算に入れてくれないから、元々不愉快な学問なのだ。


 女の体形が小柄なのは相対的なもので、先の説明とは逆に、敵から身を守って貰う便利の為に女が自分より「背の高い男・逞しい男」を長年選択し続けた結果として、男の背を高くしてやったのだ。だから女に選択権があると反論されそうだ。確かにそうとも言えるから、否定はしない。

 けれども男はお化粧をしないのに、老若を問わず女が化粧し、即ち男へ媚を売る現象はどう説明するのだろうか。多少の反証があるとしても、概して男に有利な選択権があるようで、女は男に認められて初めて女の価値が生まれるみたいだ。


 動物の多くを見ると、オスが派手な格好(お化粧:クジャクの美しい羽などの例)をしてメスの関心を惹こうとし、メスはむしろ地味であるケースが多いようだ。だからメスにオスを選ぶ絶対的な選択権があるように見える。これに反して同じ動物であるのに、人間だけが逆の様子を見せるのは何故だろう。唯一の違いは人間だけに知性が有るせいか、筆者の知識の範囲では正直理由が良く分からない。


 短い年月で出来上がった現代の文明(=男女対等)になったからといって、何十万年の進化ベースをかけて心に沁み込み背の低い女を好みとする男が、男と同じような高さに立つ(=考え方・社会での生き方・高い学識)の女を敬遠しがちになるのは、ある意味自然ではあるまいか。現代のビジネスは、勝つか負けるか一種の戦争の世界だ。先にも触れたように、戦いの前線に立つ女が遺伝子を残せるかである。


 男女対等というのは民主主義で言えば正しいが、進化論から言えばそうとも言えない。大昔の人類は乱婚だったらしい。松かさスタイルのペニスの形状がその名残りと言われる。一夫一婦制に縛られて、立派な松かさがあっても残念ながら現代の男にはあちこちの女へ手出しをする自由はないから、精子の分配は制約を受ける。男に頼らない「強く・対等な」女の生き方が男に敬遠されるとするならば、敬遠された女の数だけ少子化になり、人口が減るのは避けられないようだ。



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