作品を創り出したのは男
筆者の知識の範囲では:①女が男よりも背が低いのは、男が背の低い女を好み、何世代にも渡ってそんな女を選択し続けた結果とされている。②他の動物ではそんな事はないのに、人間の女だけお尻が特に大きいのは男が大きなお尻の女を好み、そんな女を選択し続けたからとされる。
個々の男の「好み」は些細な事のように見えて、何百万年の年月を掛けると女の体形を改造するほど強い力を持つのが分かる。
男が支配するのは、女の体形の改造だけではない:卵子と精子の合体した一つの細胞が増殖してやがて女になり、男になる。発生条件は同じだのに、なぜ女は男に比べて、一般に「心優しく・従順で・愛情豊かで・思いやりが大きい」傾向になるのだろうか? そんな優れた女性の特質を万人が認めているけれども、果たしてこれは当たり前だろうかである。
男の子の遊びと女の子の遊びは、まるで違う。男の子は機関銃を持ちたがり電車や汽車の模型がすきだ。女の子はお人形やまま事が好きだ。これには理由があるのではないか?
好戦的で不屈の勇気をもち、敵愾心が豊かで権力を求めて戦いに多くの時間を費やす女は、大昔に数多く棲息していたらしいが、後世に遺伝子を残せなかったのだ、という。男から好まれず進化上選択されなかったからだ。
結果的に女は他人に道を譲り子育てに人生を捧げ、従順で優しい傾向の資質になったとされる。愛情というよりも、男に合わせ自分の遺伝子を効率よく残す生活様式が選択されてきた。女は平和と秩序の模範だが、こういう優れものの作品を創り出したのは男だとされる。
女が遥かに秀でた能力がありながら、実際に秀でた政治家や帝国建設者や侵略者になるのが稀だったのは、こんな進化上の男からの選択という制約を受けたからだ、と筆者は本で読んだ事がある。本の間違いであってくれれば良いがーーー、と思わぬでもない。
そんな訳で、肉体だけでなく精神構造さえ女は男によって改造されている。女性蔑視との批判を恐れて、誰も大声で言わないだけだろう。
狼と犬の関係に似ている:猛々しい狼が、人間の手で性質が穏やかな狼だけが長年選抜されて、人間に優しい今の犬が出来上がったそうである。オリジナルの女も昔は、男に歯向かって噛みついたり猛々しかったに違いない。男として退屈どころの話ではなく、謎に包まれている部分も多いが、何せ女が恐ろしかった。




