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友を見れば

 初めて訪れてみると、京阪神の高級住宅地芦屋にある邸宅で、二十四・五の華やかな顔立ちのお嬢さんが待って居た。庭にザクロの木が一本在って、お母さんが「ノリちゃん」とお嬢さんを呼んでいたから、決して邪悪な環境でも人種でもなかった。

 最初のレッスンを受けた瞬間、男二人は女先生の頭の質の高さに舌を巻いた。こうして、まず発音は巻き舌で始まったのである。


 レッスンが済んでから、上等のケーキと紅茶をお母さんが運んで来た。この機会を利用して、二人の男は親からきっちり値踏みされたのである。何せノリちゃんは年頃だったから、その目的ならばケーキ代は安い必要経費だったに違いない。


 友を見れば、その人が分かるという。ケーキを頬張りながら、L子という人間を改めて見直す思いがした。筆者がL子から恩を受けた最初であった。


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