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ネアンデルタール人

 太古の昔にネアンデルタール人・ペキン原人・ジャワ原人など様々な人類がいたそうだ。が、今の人類のホモサピエンスだけが生き残っている。以外は淘汰されたのだとオブラートに包んだ言い方をされるが、その実我々ホモサピエンスが彼らを根絶やしにして来た結果なのかも知れない。

 ホモサピエンスが進出した先々でことごとく、多くの動物の種が滅び、旧人類種が完膚無きまでに消滅してしまったのは、殺人鬼の到来の為だったと考えられないか。この推測が荒唐無稽でなく理由の無いものではない、例えば:


 動物は食べる為に獲物を殺すが、殺すのは食べる分だけである。唯一人間は別で、自分が食いもしないのに(今の戦争を見ても分かる通り)無制限に殺戮するのだ。昔からそうだ。知性の生き物というが、知性とは厄介なものだ。


 戦争だけとは限らない、文化が進化したと思われる近代であっても、先般新聞で読んだがつい五十年程前にも、キリスト教集団がカナダや米国北部に住んでいた多数の原住民に対して、同化政策を取ったらしい。8歳から親から隔離して強制的な教育をおこない、服従しなかった者は殺されて多数が学校の敷地内に埋められた、そうである。歴史解明の為に学校敷地の発掘が目下行われていると読んだ。


 近代でさえ異民族(言葉の違う者)は簡単に消されるのだから、ネアンデルタール人の絶滅の場合と何処が違うのかと疑わざるを得ない。


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