銃砲製造工場
大科学実験に取り掛かる前に、少し一服する。特殊なグリース(潤滑油)を紹介しよう:
ネジ面へ一滴塗布する事によってボルト表面がなめらかになり、摩擦係数が非常に小さくなって「氷のようにつるつる」になる特殊な高級潤滑油(モリブデン含有のグリース:モリコート(商品名):東芝ダウ・ケミカル社)というのがある。関係者にはよく知られた潤滑グリースだ。悩みは、色が真っ黒なので手が汚れて困るのだが、オガ石鹸で洗ってもなかなか落ちない。
このモリコートについては、もう随分昔の話だが筆者に若い時代の思い出がある:
恐らく先のモリコートが初めて我が国の市場に出回り始めた時期だったろうか。筆者は高知県で、そこの直接の社員ではなかったが、ミロク製作所(二部上場企業)という銃砲製造工場で八年間仕事をしていた事がある。そんな経験でライフル銃(一発弾)やショットガン(=散弾銃)には今でもちょっとした技術知識がある。
ケネデイ大統領が暗殺されたのはライフル銃であり、日本の暴力団が好みなのはショットガンである。因みに、ライフルと言うのは(素人が使っても)非常に良く当たる。ショットガンは当たらずとも遠からずで、そこら中に(小粒の)弾をばら撒くというもの。




