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永守先輩
けれども、諦めてはならない。永守先輩に再度お出まし願った。「すぐやる・必ずやる・出来るまでやる」の中から拝借して、今度は「出来るまでやる!」を選んだ:(氷の代わりによく似た)「代行品の実験」を思い付いたのである。
(固体化した)ロックタイトの表面に油を塗ってやれば、ちょうど水に濡れた氷と同じ関係が再現出来るじゃないか、と気づいたのである。ここまでは大した気づきではないが、思考が更にジャンプした。
いや、面倒を省くために、いっそ初めから「(液体状態のままの)ロックタイト+油」を混合したものを作ればどうか。締め付ければ空気が遮断されてロックタイトだけが「固まる」が、混ぜられた油は「液状」を保つ筈だ。こうして、固いロックタイト(プラスチック)の表面がツルツルの油まみれになるから、アイススケートの氷と水の関係とそっくり同じになる。
こうして冷凍庫は要らず、追加コストはタダ。「やってみよう大科学実験」の始まりである。
新しい考えを見つけては歓び、甲斐甲斐しく働くのだから筆者は暇を持て余す事が無い。




