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体積変化しない

 実験の結果を先に言うと、(緩まないのは)ねじ面同士が接着(固着)しているから、という先の考えは錯覚だったと判明した。つまり間違い。判明した事実は次の通りである:


①初めに液体ロックタイトだったものがネジの隙間に入り込んでやがて固体化する(=固まる)。単  

 に固体化するだけだから、人間に例えれば、夜になって布団に入って「寝た」だけみたいなもの。

②つまりは何も接着はしておらず液体だったものが、固体に変化しただけだった。


 ビル建設で言えば木枠にコンクリートを流し込んで、コンクリートが固まっただけみたいなもので、何らびっくする現象では無い。叩けば外れるから木枠の木はコンクリートに固着している訳ではない。ただロックタイトのもう一つの特徴は、実験後に気付いて再測定したが、「液状→固体化」するときに「体積変化」を起こさない事だと判った。非常に便利な性質である。


 適切な比較例として疑わしいという人が居るかも知れないが、例えば:コンクリートも水分や砂利などの条件で多少異なるが、固まっても殆ど体積変化しない。このメリットは便利で、コンクリートで2階建てを建てたら、翌日には乾いて縮んで1階建てになっていたなんて悲劇を避けられる。一般に殆ど知られていないが、感謝し給え、これこそコンクリートが縮まない事に拠るお陰なのである。

 まさか本気にする人はいまいと思うがーーー。

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