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看板に偽りはない
世の中には失職する気の毒な人も居るが、案外チャンスと考えられなくもない。普段安定した仕事に就いていた時には安定志向優先で、敢えて(転職など)リスクのある冒険を試みようとする人は少ないものだ。
が、失業となると青天の霹靂みたいな事件だから、「破れかぶれ・何でも試してやれ・死に物狂い」となりやすい。そのまま一直線に発狂しても困るが、「飛躍のチャンス」なのも確かで、筆者が歩んだ人生は後者に似ていた。
コロナ禍の巣ごもりで与えられた時間を使って考えたのが、「接着剤」の話である:
接着剤と書いたが、正確に言うとネジの「緩み防止剤」である。商品名でロックタイト(=ドイツ ヘンケル社)というのが市販されている。香水のシャネルみたいに業界では世界的なブランドだから、機械関係の仕事に携わる人なら知らない人は居ない筈だ。いや引け目を感じる程の事は無い、知らない人は今知って呉れたらいい。
これをネジ面へ塗布すると緩み難くなるのだ。筆者が実験してみると激しい振動を加えても「確かに」緩み難いのが分かったから、看板に偽りはない。




