表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
781/1693

ロングセラーに頼る

 本業が経営者なので、これに関係して少し触れておきたい。日経からの一部分転載である:


 経営者の多くは「金のなる木」、つまり現在安定して収益を稼いでいるビジネスに固執しがちだ。老舗の饅頭屋が代々同じ饅頭ばかり横道にそれずに作り続けるのと同じ。「これでよし」として保守的に成り、ロングセラーに頼るようになる


 ウチの場合に当てはめるなら、目下のボルト締結機械の販売とレンタルビジネスが、老舗の饅頭に相当する。今の処は(或いは少し先の将来まで)、ウチは手慣れた饅頭を売って充分食って行ける。幸せな事だ。

 が、こういう会社が一番危いのだと思う。遺伝子に多様性が無いからだ。


 何処の会社も同じだが、企業は何も為さなければ楽観主義がはびこり積極性は失われる。又そんな会社の経営者だからこそ、経営のミスにはっと気づいた時にはもはや手遅れで、為すことが間に合わず衰え死滅する。


 予測される南海大地震が起きない事はあり得ないのと同じで、必ず会社にブレイクスルー(大転換)を求められる時期がウチにもやって来る。

 筆者が開発した先の製品群は、現時点でウチに全く関係のないビジネス分野だ。決して現在の製品やビジネスの延長線上には存在しないない。価格の面でも機能の面でも販売面でも異質だからだ。


 考えようによっては、これは良いことと思う。会社の遺伝子に多様性を持たせる事になると思うからで、今の饅頭一本やりではない。時代が大きく変わる時、筆者はもう居ないだろうが、開発した製品群が異なる遺伝子として活躍してくれるかもしれない。無論、時の経営者の器にもよるだろうがーーー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ