歳を取る楽しみ
先の通り色とりどりに書いたのを見て、あたかも朝から晩まで開発や研究ばかりやっている印象を持たれるかもしれないが、一方で筆者の本業は経営者である。だから会社のかじ取りはそれ以上に大切。経営と研究の二足の草鞋を履いているかのような印象を持たれるかも知れないが、前者と後者の比は大体90:10くらい。
10程度なら人を雇って専念させるほどの量ではないから、筆者自らがやっている。10%の中に、残りの90%の場合よりも多くの感動があるのが面白い。
振動試験や耐久試験などをやる場合は、数時間から数日間を要するのはざらだが、振動機器のスイッチを入れてから数時間ごとに機器を見回りに現場(倉庫)に行く方式で、実験にかかりっきりではない。研究という一事にしゃかりきに専念するよりも、今やっているように「仕事を切り替える」方式の方が、新しいアイデアが涌く気がする。
好きな事を見つけてやっているだけだが、歳が入ってもその気になれば「研究や開発」のような創造的な事が出来るのだと知って貰えれば、同年配の年寄りへの励みになるかと思う。若い人には歳を取る楽しみが一つ増えるだろう。




