768/1693
新たな発見の一つ
研究や開発で、何が成功するか知り尽くしている人いない。失敗したら残りの人生を棒に振るのじゃないか、と若い人なら心配する。特に前段階でそこそこの業績を積んでいるなら、折角の業績に傷が付くかも知れないから猶更だ。そんな立場は分かるけれども、失敗するか成功するか分からない時、何もやらないよりやってみることはとても大切だ。そうでないと成果は得られない。
これを考えてみて、若い時にあった欲が薄れて歳を取って初めて「出来る」仕事も研究も世にはあるのだと知った。これが今回の筆者の開発や発明の成果になっているのは疑いようが無いが、(重量制ではなく)発明にも老齢制があるなんて、こんな事実に気づいている人は案外少ないだろう。少ないなら、これも(歳が入ってからの)新たな発見の一つには違いない。




