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地味な研究

 話を変えて:そのような発明や開発で、次々出来上がる製品を眺めていて、もし自分が若い時分であれば、同じように(或いは、もっとうまく)今の発明が出来たろうかと、ふと振り返る時がある。


 若い時にはエネルギーもあるから、優れた発明が沢山出来た筈と思われるかも知れないが、筆者は支持しない。理由は:若い時には考えるのに魅力的な事が外に沢山あったから目移りしてしまうに違いない。ナットを回した時に、下に敷いたワシャが連れ回るかどうかなんて、付け合わせのヒジキみたいなもの。「地味」な現象に関心が向かなかった筈だ。


 地味なのは確かな証拠がある:ボルトやねじ研究の専門家である大学の先生でさえそうで、ワシャなんてーーーと見下している。ボルトの直ぐ隣に位置する身近な存在だのに、継子扱いなのである。


 筆者が不審を指摘すると、「学会で目を引かないし・研究しても業績として評価されない・有名にもならない」からーーー研究に食指が動かなかったそうである。気さくな先生で、特許を申請するときに説明の理論部分を点検して貰った時に、直接聞いた話だから確かだ。研究ひとつ取っても若い時には「欲という邪魔」があったようだ。

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