会社（の）事情（第三作）短編集どこから読んでもいい

特筆に値する

　落ち着きがないと配偶者からよく言われるが、筆者は未知なことに関心があるだけ。歳が入って我関せずの枯淡の境地も落ち着いて結構だが、筆者は（出来るだけ、といっても年齢相応に）いきいきとやりたい。この歳でも女の口説き方を研究する位だから、いきいきの度が過ぎて生々しい。

　新しい開発が次々出来る自分を眺めて、内心で少し感心している。能力としてそんな事が出来るとは思っていなかったからで、正直な気持ちである。歳が入ったらお頭（　つむ）が固くなるとか、ボケるとか判断力が鈍るとか、お沈個（？）が立たなくなるとか言われる。

　★写真：中折れ

　自分でもそうなるのかと楽しみにしていたら案外そうでも無いから、特筆に値する。