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ウオッホッホー！

　人生は驚きに満ちている、と感じるのはこんな時で大いに感動した。何を大袈裟なと思うかも知れないが、第一に「ゴマカシ理論」の発見は、「根が不真面目」な（筆者みたいな）人間にしか思いつけないと思うからで、つまりは真似をされにくい。常識を覆すまさかの発想が生まれたと思っている。

　第二に謹厳実直・杓子定規な人間より多少ルールを外れても、いかれた浮気男の方が女にもてるという現実社会に似ていると思ったからでもある。憎まれっ子世に憚るという訳で、実験室で一人ケタケタと大いに嬉しがって、悪魔になった気分である。

　ウオッホッホー！

　特許料上昇が配偶者の逆鱗に触れるといけないから、新たな「いい加減さ原理」の発見による申請はしないつもりだ。１＋１＝２の計算が、１＋１＝３ですよと言うようなものだから、「コイツ馬鹿じゃないか」と特許庁の審査員だって戸惑うに違いない。こんな怪しげな発見があるから研究は面白い。