連鎖反応
こんな風に例えられる:貴方が他の人に先駆けて初めて「火」の発見へ扉を開いたとする。「火」の発見は特許にならないが、ゆで卵・オムレツ・茶碗蒸し・鉱物を溶かして作ったガラスのコップーーーのように、「火を応用して」作った製品は特許になるのではないか、という少々厚かましい思案だ。
取り合えず、自分の仕事に関係があるものとして「連れ回りゼロ(の)ボルト」と「絶対に緩まない特殊ナット」への応用を思いついた。冒頭の製品②と④である。発見したルールが製品に結び付いた。
けれども、直ちにそれらを製品化してウハウハ儲けようと考えるのは、何か餓えている感じでセコイ気がした。もう少し爽やかな生き方をしたい。
拠ってまた少し考えた: 面白いと思ったのは:②と④が出来てみると、この二つが合体した別の新しい製品が出来るのに気づいたのである。これを仮に製品⑤(ここに記載していないが)と呼ぶ事にする。
この⑤を一つの別の新製品とみなして、単独の改良を考えていると⑤の技術がフィードバックして今度は①に上手く応用出来るのに気づいた。結果、合体してまた別の⑥の新製品が生まれた。奇妙な連鎖反応が起きてクルクルと行きつ戻りつ、同族結婚で新しい子孫が次々生まれるみたいなものになった。




