表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/1651

女の子

2.女の子


 初めて「女の子」に話しかけたのは、学校からの帰り路。

 彼女も私も小学校二年で同じクラス。昭和二十四年で、余り昔の事なので名前を忘れてしまった。五十数名の級友の中で、彼女は頭抜けて背が高かった。綺麗な上に目が優しく、癖毛の短い髪が下端でやや外向きにカールしていた。私が異性と意識して眺めた、最初の女である。


 そんな風に姿は目立ったが温和しい性格で、教室の隅に何時も独りでいるような処があった。彼女の静かな雰囲気が好きで、私は遠くから眺めて憧れに似た気持ちがあった。当時の小二といえば、男女が気軽に遊びに交わったり言葉を交わしたりせず、むしろ、そんな所を他人に見られるのを気恥ずかしく感じ始める年頃。かと言って、互いに無関心であった訳ではない。


 男の子にすれば、女の子の体に触れてみたいし、パンツも脱がせてみたいもの。簡単な事だのに、どうして女の子は立ったままオシッコをようしないのか、その辺りの理由についても格別の興味があった。そんな好奇心に私も例外ではなかった。


つづく


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ