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大抵の男がそう

 ウチの夫婦はどうかと振り返った。私と七つ年下の配偶者である。夫婦を長くやっているからといっても、必ずしも相手が何を考えているかは分からないもので、何時だしぬけに「もう別れましょう」と切り出されないとも限らない。そう来ないように、こっちは片時も油断していない。


 元来が男と女は異質な者同士だから当然と言えば当然だが、基本的な考えが違って当たり前。けれども、何時も100%とは限らないが、どちらかと言うと私は異質を眺めて楽しむタイプの人間だ。人生は驚きに満ちていると言うが、同じように(男から見て)女は驚きに満ちていて、配偶者の物の見方が私と随分と違って驚くことは、この歳になってさえ多い。例を挙げれば:


 彼女は、用事が無くても友達に自由に電話を掛けられる上に、用事が無いのに一時間は楽にしゃべる。昔、私が未だ女というものに不慣れな結婚したての頃だったが、何十年も経った今でも覚えている位だから、電話を掛ける女を見た時の驚きはとても大きかった:「これが女かーーー」

 それまで自分の友達や知り合いと言えば、大抵が同性の男で口数が少ない人ばかりだったから、女の異質さにびっくりした。


 昔は電話料金が高かったから、長電話で家庭が破産をするのじゃないかと私は危機感を強めた位だ。他方のこっちは用事無しに人へ電話をよう掛けないし、仮に電話料金がただで用事が有ってさえ、3分以上はようしゃべらない。ことさらのように書いたが、大抵の男が実際そうではないのか?


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