◎第七十七話:「夫婦と離婚」の話
◎第七十七話:「夫婦と離婚」の話
先の話で紹介したが、スポーツジムのインストラクターに「みいみさん」という年齢が丁度五十の女性がいる。十年前に離婚したそうだが、離婚は昨今の流行りだから珍しくもない。既に成人した二人の子供がいるから「50バツイチ子持コンブ」というあだ名を、私が勝手につけている。
好みの美人だから、「ねえ、友達になろうよ」と持ちかけたら、「あら、なに言ってんのよ、もう友達じゃないの!」と応えて、気さくにメアドを教えてくれたのが、そもそもの始まり。と言っても一度だけ食事をした事がある程度で、男女の関係は無い。こっちは後期高齢者だから、彼女の方では自分の「お父さん」くらいに見ているのだろう。
先般ジムでこっちがエアロバイクを漕ぎながら話をした時に:
「(昨今は)3組に一組が離婚するんだってねーーー」とこっちが信じられない風で言ったら、もっと信じられない事を言い放った。
「離婚していない夫婦でも、そうねえーーー、8割は上手く行ってないと思うわ。不満でも互いが離婚を言い出さないだけだと思う、多分。経済の問題もあるものね」
三組に一組が離婚するから33%の離婚率になるが、彼女の言葉を信じるなら残り67%の8割は上手くいってないから、潜在的離婚率は67%x0.8→54%。 先と併せると何と合計が87%となる。統計学で言うと、潜在的離婚も含めて結婚したカップルの「殆ど全部が離婚する(或いは予備軍)ーーー」という訳になる。これは充分仰天に値しないか?




