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完成車メーカー

 またライセンス料を貰うにしても、ワシャメーカーと提携すれば、ワシャの売上だけの例えば2%とかになる。けれどもボルトメーカーと提携すれば、彼らが売るのは「連れ回りしないボルト」(=ボルトの価格+連れ回りゼロワシャの価格)として売るから、同じ2%を貰うなら後者の方が当方の実入りがよい。こんな悪知恵は直ぐに涌く。


 最近の日経新聞で読んだが:自動運転技術の特許で、スエーデンノキア社(=自動技術供与側)とドイツの自動車メーカーダイムラー社(被供与側)がライセンス料の負担者について争いとなり、裁判となった。ライセンス料を車の部品メーカー(ダイムラーの下請け)が負担すべきか、完成車メーカーのダイムラー自体が負担すべきかで争ったのである。

部品の(例えば)2%よりも、完成車の2%の方がノキア社にとっては金額が遥かに多くなるからだ。特許を持つものは強い。。


 地裁でダイムラーが負けた(目下ダイムラーは高裁へ控訴中らしいが)。これと同じで、先のボルトメーカーは完成車メーカーに相当する訳だ。だから、ワシャメーカーではなくて、先ずは優先的にボルトメーカーにウチは当るべしーーー。


(明日へつづく)

余談

本日はこんなテストをやりました:

ねじロックという接着剤があります。ヘンケルドイツのロックタイトというブランドが有名です。それでやりました。

これは一液性のブルーのトロリとした(揮発成分のない)液体ですが、これをねじ部に塗布してボルトを締めると、緩まなくなる(緩みにくくなる)というもの。性能はブランドを裏切らず、確かなものでした。


◎塗布すると何故「緩みにくくなる」のか、私は「理由と仕組み」を知りたかったのです。私の立てた仮説は:ねじの隙間に浸透した液体が(ねじ表面にべたりとくっ付くのではなく)、おねじとめねじの間に浸透した液体が固化するときに「膨張する」ためではないか、と推測しました。水も氷になるときに体積が膨張しますから、自然な推測です。


なぜなら、ねじ表面にはロックタイトを塗布する前に薄く機械油を塗っていたからで、だから表面に接着剤がくっつく筈はないと考えたからです。さて、正しい結果は?




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