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マーキング

 ネットでは「供回り・共回り・伴回り」の言葉が多用されている。よってウチでは「連れ回り」と称する方が個性的で良かろうと考えて、先の通り「連れ回り」を押し通す事にした。更にネットで調べていて、こんな規定を発見した。読者の参考にもなるかと思うので紹介する:


★即ち「共まわり」とは、ナットと座金(=ワシャ)が一緒に連れ回る現象の事を言い、「軸まわり」とはボルト軸(=ボルト頭)が回転して締付けられる現象のことを言う。どちらの現象も規定で許容されません。共まわりが生じると、トルク係数値(=ほぼ、摩擦係数)が不安定となり、適正な張力(=締付け力)が得られないからです(高力ボルト協会の規定)。


 ◎平たく言えば「ボルト+ナット+ワシャ(座金)」の三点を組み合わせて締め付ける時、正しい締付けは「ナットのみが回転」し、他は一切「連れ回ってはいけない」と語っている。


 続く規定で:「連れ回り」の有無を確認する為に工事作業では一次締めと本締めの間に(ペイントで)マーキングせよ。マーキングの位置を読めば、「ナットのみ回転したか」・「ナットとボルト、ナットと座金ワシャが一緒に連れ回転したか」判断出来る。その為には下記の四つの手順で行うべきだ、と規定している。


第1段階:仮ボルト締め(ナットの着座)

第2段階:一次締め

第3段階:(ペイントで)マーキングをする

第4段階:本締め(二次締め)する


(ここに、高力ボルト協会の画像でその様子を示している)


 これがビル工事・橋梁工事に多用される高力ボルトの締付け規定となっている。マーキングは管理上重要な意味があり、マーキングされずに施工されたボルトは「施工不良」とみなされ、当局の審査にパスしないーーーらしいのだ。

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