表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
658/1692

錯覚の裏

 

  (★ここに図があります)

 

 上の左図は、「非回転ワシャ」をナットの下へ敷いた時の断面図。

 右図はワシャについて、ナットが接触するA面(ワシャの上面)とワシャが床面に接触するB面(ワシャの下面)を一緒に重ねて描いたもの。説明の為にそう描いたが、さてここで:


 一般に平滑な床面上での「摩擦力F」は、物理学で次のように表される。材料力学を学んだ人なら知っているが、知らない人も構わないから直ぐに覚えて欲しい。

F(摩擦力)=W(接触する物体全体の押し付け力)x μ             

   μは摩擦係数(=ツルツル、或いはザラザラ度合い)である。


 公式は簡単だが、これが大切な意味を教えて呉れる:摩擦力Fは接触面積の大きさに無関係で、全体の押し付け力Wと摩擦係数μだけに関係すると分かる。これは人の感覚(=接触する面積が大きいほど摩擦力(こすれる力)は大きくなるように見える)に反するが、物理学を信じられたし!


 現実社会には接触面積が増えると一般に重さ(押し付け力)も比例して増加する場面が多いから、人はそのような錯覚を起こすのだがーーー。


 例えば:机の上にA4の紙一枚が置いてあるとする。この表面に細いペン先を当てて紙を押し滑らせても、代わりに手のひらを紙の全面に当てて紙を押し滑らせても、「滑らせる為に必要な力」は同じなのだ。大抵の人は錯覚して、手のひらの方が強く滑らせると思いがちだ。なぜなら手のひらの方が大きいから。


 筆者の発明は一般の人の錯覚の裏をかいた。逆に言えば、誰もが錯覚するからこそ誰も「非回転ワシャ」の原理に気づかなかっただけだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ