表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
644/1692

人生の長さ

   *

(★ここに写真が二枚あります)

 

↑こっちの別の彼は電動レンチ(=電動ドリルの超大型)を使っていて、反対側(下側になるボルト頭)が連れ回わらないように手で握っているが、無論、無駄な抵抗! 押さえ切れるものではない。

 やむなく諦めて右写真の通り何やら得体の知れない大きなブツを、下側へ連れ回り防止に装着している。裏が分かる証拠写真だ。


 一本のボルト頭毎に先ほどの化け物みたいな「連れ回り止め」を装着・はがしを繰り返しやらないといけない。時に重くて厄介で手間たるや、ボルト作業全体の約40%を占める、いや、ホント。君は知るや、北海の荒波に体も揺れる現場の苦労を! 洋上風力発電なのである。


 風車は「建設の場合」だけでは済まされない。全てのボルトが大なり小なり風の揺れで緩む。年に一度は必ず「増し締め」するよう義務付けられている(=これがウチにとって追加商売ともなるのだが)。この時にボルト頭側に「必ず」連れ回り防止措置を講じないといけない。


 なぜなら上側のナットを増し締めした時に、下側のボルト頭が少しでも連れ回れば、増し締めにならないからだ。こういう時に限って連れ回りを起こすから作業者はいらつき、先ほどのバケモノのような防止装置が沢山売れる訳である。


「連れ回りさえしければ、仕事は半分の時間で済み、人生が倍の長さに延びるのにーーー」、業者の嘆きである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ