チンパンジー
10.チンバンジー
が、大儲けに浮かれて安心してはいけない。話はまだ終わりではなく、ここからが本番だからだ。これまで長々と書いたのは、以下を説明する為であって、それが無ければパンツに紐が無いのと同じでずり落ちてしまう。
先の「非回転ワシャ」の事は取り敢えずサッパリ忘れてくれてよいが、「非回転の機能」だけに注目して貰いたい。これを応用すれば、「面白いもの!」が次々と出来る。これこそが本番で、面白いから先に笑ってくれてよいが、内の一つを紹介しよう。
世の中には解決すべきこんな問題がある:
多くの場合、ナットは六角頭付きボルトと「対になって」締め付けられる。この時に問題になるのは、ナットを回し込もうとすると、ボルト頭側がナットに合わせて「連れ回り」を起こす事がある。実は「殆どの場合」に起きて、起きない方が少ない。
誰しも経験があると思うが、無論、連れ回りを起こすとボルトは締まらない。当たり前だ。
ボルト径が小さい時は、ボルト頭を手で止めておける。しかし手が届かなかったらどうする? チンパンジーは手が長いそうだが、毎回彼に頼む訳にも行くまい。




