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南極行きの中止

 ナットの締め緩めを繰り返しても、「ナットはワシャー上面を滑り回るが、床面に対してワシャは微動だにしなかった」のである。

 例外は一度も起きず我が軍の圧倒的勝利で、強力な接着剤を付けたみたいにワシャは床面に張り付き「非回転」であった。南極行きは中止した。


 繰り返しの実験で、凹ませる深さ(段差)は(写真で深く見えるが)、実際には0.1~0.2mm程度でよい。手で触れば凹みを感じるーーー僅かな程度で充分と分かった。さらに、形は以下のどれでもよい。プレスで作るなら、三番目が簡単だろう。どれも「非回転ワシャ」と名付けた。断面を示している。

   

  (★ここに図あり)     

 

 また試しに、締め付けたものへ「振動試験」を実施した。ウチの振動試験は三次元で揺れるから超激しく、大抵のボルト・ナットが耐えられない。だから当然緩んだ。


 けれども大事なのはーーー、緩むときに優先順位としてナットが「先に回ってしまい」、ワシャが床面に対してナットに優先して回ることは一度も起きなかったのである。強力な援護を得て、我が軍の勝利は一層不動なものとなった。

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