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10%

3.社員との違い(その2)

 先の名経営者ジャック・ウエルチはこんなことも言っている:


・下位10%の社員は仕事の出来ない人で、周りをやる気にさせるのではなく、「周りに伝搬」※してやる気を萎えさせる。物事を実行するのではなく、先延ばしする。会社が社員の中の下位10%を絶えず外す事はとても重要な事である。会社が最高の成果を成し遂げたければ、そんな人を外す勇気、決断、自信、非難を受け止める積極性が、経営者には求められる。

 実に名言だと私など思うが、因みに先に言った「魂と愛と家族」はここに1%も含まれていない。


 彼はこうも言う:人を差別化する事が、経営と人事管理の基本である。差を付ける事は、極端にやってこそ意味がある。有能な人は大切にすべきであり、無能な人は排除すべきだ。自分の部下をそのようにランク付け出来ない上司は、その上司自身がCにランクされるべきだ。


 下位10%の人を切れ、と言っている。これは平社員だけが対象とは限らない。大きな会社なら、課長級であっても何十人か何百人とか居るだろう。その中から下位10%の課長を切り捨てよ、部長でも十名がおれば、一人は入れ替えよという意味である。

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