成長しない会社
3.話がまた変わる: 成長しない会社
外から眺めたら、ウチの会社は不思議な処がある。以前に紹介したが、上役下役が居ないフラットな組織もその一つだが、もう一つは成長しない会社だから。
人間も含めてどんなものでも年月が経てば成長する筈だが、ウチはそうなっていない。組織の構成と同じように凸凹が無くフラット。設立して5~6年後の頃の年間売上は4~6億円だったが、36年後の現在の売上も同じ位だから、成長率ゼロ。だからと言ってここの経営者は人を恨まないし、自慢している訳でもない。
配偶者から離婚されないで済んでいるのは、一株の値段が設立時の10万円(=資本金1000万円=@10万円x100株)が、現在は500万円位で50倍になっているからだ。ウエルチの任期中の30倍を凌ぐ。自分でも少しはヘンに感じて、考えてみた。
一貫して、ネジを締める機械だけを販売している。喫茶店が本屋へ変身するのとは違って、ウチの基本業態は昔も今も変わっていない。ただし、設立初期の頃は同業が約10社あったが淘汰され、現在業界を実質支配しているのはウチを含めて二社(一位と二位)である。それ以外は、名前があっても存在しないのと同じで、スリーピング中の寝太郎。




