選択と集中
話が変わる: 選択と集中の話
ジャック・ウエルチ氏が84歳で亡くなったのを最近日経で知った。知らない人の為に新聞記事を簡略にして転載すると:
「約20年に渡ってGE社(=米国ゼネラルエレクトリック社:創業者は有名なエジソン)の会長を務め、「20世紀最高の経営者」と称賛された。世界市場で1位か2位になれる事業しか持たないとして、事業の「選択と集中」を押し進めた。株価は在任中に30倍も上昇、ビジネスに勝つことを目標とした辣腕ぶりで、手腕は日本の経営者の手本にもなった。」
今でこそ「選択と集中」※の経営手法は、我が国の経営者の間で一種の常識として知られていると思う。が、私の知る限り、これを世界で二番目に(一番目は身近に別口があるので、追って紹介する)考え付き、効果を立証してみせたのが、Mr.ウエルチなのである。だから二番手とはいえ、偉い。
※ウエルチの提唱する「選択と集中」とはこういう考え方:
会社を経営する方向性として、ビジネスで取り組む以上は業界でNo.1かNo.2になれないならば、事業そのものを再建するか、売却するか、さもなければ閉鎖するしかない。経営者たる者、その為に何かを実行しなければならない。
平たく言えば、一番か二番になれる見込みがなければ会社をやるな、やる以上はエネルギーをそこへ集中せよ、という単純な教え。バカの一つ覚えと言う人も居るが、単純ほど強いものはない。




