表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
594/1659

思い悩むことは無い

 その意味では、私は幸せな部類かも知れない。仕事が(立場上)「生涯あり続ける」からだ。お陰で合間合間に発生する「ヒマが貴重」になるから、庭の草むしりが楽しみだし、ジムでみいみさんと話をしたり、父親大好きな女子大生をからかったり、「四十バツイチ子持ちコンブ」に逢うのが、充実した楽しみになっている。


 毎夜英語の本を片手に寝床へ入るのが、それが寝付く前のたった三十分でしかなくても、そのヒマが貴重な楽しみになっている。最近は滅多に機会がないが、JRの駅で聞くR( アール)の利いたアナウンスも楽しみの一つ。


 私が他の人へ老後の指南が出来るとすれば、ただ一言:「死ぬまで、幾つになっても仕事を続けなさい。なぜなら、合間に与えられるヒマこそが貴重で充実したものになるから」。 仕事に疲れてのどの乾いた時に飲むビールが、一番ウマイのと同じと思う。


 あるかと思うのは間違いで、悠々自適な天国はこの世には存在しないのだろう。いや私がそう言うのではない、学校の先生の教えですらない、実は進化によってそんな遺伝子が人には「埋め込まれていない」からだと私は信じている。代わりに「仕事をし・人(=仲間)の役に立てる」事に喜びを感じるように、遺伝子されている筈だ。これは恐らく、老後について小賢しく考えようとする「理屈の議論」ではない気がする。


 でなければ、人はもっと早くに「老後前」に死んでいてもよかった筈だ、という事になる。人類の進化論に素直に従えば、即ちこれにちゃんと気付けば、老後の生き方に思い悩む事はなかろうと思うのだがーーー。


2020.1.18

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ