強い殺意
要点②
犯罪に繋がる危険因子として:悪い家族関係・社会的地位の低さ・貧しさ・すさんだ近隣環境・学業・性格・IQの低さなど48の危険な因子が知られている。それらが互いに複数重なってついに犯罪を犯すのだそうだ。
けれども、他に連携せず「独立的に」犯罪に関係する強い2因子が存在する。それだけで、もう危険というのだ。それがーーー「心拍数の低さ」と「集中力の欠如」である。
◎平たく言えば:様々ある原因の中で、犯罪につながる抜きん出た最大の要因は「低い心拍数」と「(授業中に)きょろきょろする事」だと言っている。(怪しからん事に)つまりはーーー私の事を名指しで非難しているようなものだ(いつも寛大な振りをしている私は、敢えて名誉棄損で訴えはしないがーーー)。
データから言えば、私は危険の真っただ中に住んでいる訳で、そうまで言われてショックを受けない人が世におろうか! けれどもよくよく考えれば、心拍がそれほど低いのは千人に一人の率だから、つまりはショックを受けるのは(千人の中の)たった私一人だけと分かって、酷い孤独感を感じた。
この本には「低い心拍数」で「きょろきょろする」人間が、過去にどんな凶悪で残忍な犯罪を犯して来たかの実例を「延々と」挙げている。挙げ方が「絞首刑の実施」も含めて実に執拗で几帳面だから、こうなっては私の立場が無い。
著者に対して、「あの野郎!」と殺したくなるほどの強い殺意を感じた。殺人犯罪はこうして不必要に誘発されるものだが、(例によって寛大な振りをしている)私は、ぐっとこらえた。




