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一言だけでキチガイ

 良く考えて見ればーーー、SAKIワシャのサンプルを眺めて「(起業したいと)挙手する」のは無謀に近い。


 先ず、成功する保証がある訳では無い:何か敷かれたレールがある訳ではない。大した手持ちの金も無いのに、これを製造しなくてはならない。品物が出来たら出来たで自ら売りに回らないといけない。事務所すら無く事務員も雇う金は無いから、取り敢えず配偶者へ給料タダでお願いするしかないーーー。その結果、もし売れなかったらーーー、これはもう恐怖である。


 一人で運命を切り開くと言えば格好はいいが、結末の分からない運命を切り開く不安、学歴は頼りにならないし、全てが自己責任、教えて呉れる誰かが居る訳ではない。難問は山積で、一つ間違えると事業は壊滅となる。


 困難を証明するのに事欠かない:国税庁の統計によると、起業して10年の歳月を迎えられる会社は6%、20年ならたった0.3%(=殆ど全部倒産・消滅)。失敗すれば元も子も失くし、最悪、夜逃げ・離婚・自殺もあり。頭を冷やして考えれば、「挙手をしない」のが実はノーマルなのだ。間違いは「(挙手する)私の側」にあると認めざるを得ない。


 幸せに生きるのが人の生きる目的であり、一度しかない人生がイチかバチの賭けであって良い筈はない。「ベンチャーを起業する」の一言だけで、半分キチガイ以外の何物でもない。沢山ある分岐点での選択がその都度そんな「向こう見ず」なら、これに人生の長さを掛け合わせると、地球人と火星人位の開きが出来てしまい、顔は同じように見えて別の生き物になる。


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