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仕事の鬼

2.ケース③

 人と私が違うと思われる三例目である。

 私は、配偶者の難しい病のせいもあって、一緒に何処かへ遊びに行く機会が少ない。別にこれを不満に思ってはいないが、それの代行措置として、盆暮れ無しに会社へ出勤して年中無休で働いている。暇さえあれば仕事場に籠っているから、人が聞くと「流石に仕事の鬼だな、アッパレだーーー、だからこそあの会社が上手く行くのだろうーーー。社長ともなれば大変だ。見返りに給料も多いんだろぜ」」と感心してくれる。


 が、実態は感心する程ではない:

 この歳になって、休日に会社に籠ってやらなければならない緊急な仕事なんて「ある筈が無い」。落ち着きの無い私は「一日中家にじっと居る」のを、「能力として」ようしないのである。もし(台風来襲などの為に)そう強制されたら、酷く途方に暮れて不安な気持ちになる。

「仕事の鬼」ではなく、実を言えば小学時代の「キョロキョロと落ち着きがない」のが、変わらず継続しているだけなのだ。


 会社に行けば、なにがしか(退屈凌ぎの)刺激的な事件はある:発明や実験もあるし・次は誰を首にしてやろうかと社員を地獄のように分析してワクワクするし・怖い狼のような突発のクレームの電話が入る時もあるーーー。

 ボケない為に歳をとったら年中無休で働くべきだ(外山滋比古93歳)という教えを守って、優等生みたいに実践している訳では無いのである。


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