表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
548/1655

キョロキョロ

3.ケース②

 人と私が違うと思われる二例目である。

 小学校時代の通信簿に、女先生にこう悪口を書かれた:「この子は授業中にキョロキョロして・よそ見が多く・注意散漫で・落ち着きが足りません」


 学業成績も併せて悪いから先生は書きたい放題で、通信簿のせいで、「キョロキョロしてはいけない」と母親に叱られた。私の弟や妹はそんな叱られ方をしなかったのにーーー。


 実はこの本質は成長して高校生になってもあまり変わらず、目立つからキョロキョロはやらなかったが、授業を良く聴いてはいなかった。黒板を眺めながら、70%は外の事を考えていた。授業後に級友にソレを指摘されて、赤面することが何度かあった。注意散漫なのだ。

 日本経済新聞の「私の履歴書」では、(恥になるからだろうが)こんな話を省略している。「人を知る」為に、そういう部分こそ私は知りたいのだが。


 もし今の私に通信簿があるとすれば、こう書かれるかも知れない:

「隙あらば女にちょっかいを出したり、言葉巧みに騙したり、誘惑したりする要注意人物です。周りの人、特に女性は油断をしてはなりません」と。 


 いい歳をしながら、今でも「落ち着きが無く・キョロキョロしている」のである。配偶者にも時々指摘される:「いま私が言った事を、ちゃんと聴いていたかどうか、繰り返して頂戴!」 

 私は繰り返せない時が多い。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ