生産性が上がった
4.生産性が上がった
業務とは別に、社内から紅一点が失われ黄色い声が聞かれなくなったのは少し寂しいが、100%男ばかりの会社になっている。なお、時々出社する私の配偶者はもう色あせているから、紅一点に数えない事にしている。
とは言え、二十数人の会社だから、事務員一人とはいえ社員が減ったのは会社の規模が縮小した事になる。その一方で「縮小する」のも良いかなーーー、と最近は感じている。経営者マインドとして消極的と見られるかもしれないが、そうでもないと思う。
例えば、会社が100万円の利益(=売上金額ではなくて純粋な儲け)を稼ぎ出したとする。社員が100名なら、一人当たりの利益の分配額は1万円。だから会社は1万円以上の給料を支払えない。けれども、社員が10名しか居ないなら、一人当たりの利益は10万円だから、社員は最高10万円までの給料をもらえる。後者の方が幸せだろう。
このように(全体の利益額が同じなら)社員数が少ない程多額な分配を得られる(=儲かる)。こんな会社を「生産性が高い」と言う。この意味では、ウチは三菱・日立より生産性が高いのではないかと思う。
一般に会社の売上額(販売額)は社員の数に比例して増える場合が多いが、利益額となると必ずしも比例しない。先の通りむしろ反比例する場合もある。生産性の高いと言われる会社には(その目的の為に)「何らかの工夫や創意」が働いているものと私は信じている。偶然の結果ではない。
先の事務員が一人辞めたから、ウチの会社が儲かった(=結果として社員達の今年の夏の賞与は若干増加した)ーーーと先に書いたが、決してまるまる冗談ではなく、生産性が上がったのである。




