ファイアマン
3.ファイアマン
閑話休題:過密で超能率的な仕事ぶりは大きなストレスとなり、最近では社会的問題として取りあげられるようになった。「働き方改革」というのが流行語だ。
けれどもーーー、人は「好きな事」(=私の振動実験仕事・先の過密なスケジュールでスポーツを楽しむ学業優秀な学生の例など)をやる時、当人はそれをマイナスのストレスと感じないのだろうと思う。大好きなバクテリアの研究なら泊まり込んで寝食を忘れてやるーーーなんて研究者の話も聞いた事がある。そういや、あれは男にとってかなり過密な労働に違いないが、セックスをストレスと感じた事はないなーーー。
「一生懸命になれば、人生はたまらなく面白い。 R.ファインマン Nobel物理学賞」の言葉も有る位だから、「多忙=不幸」とは限るまい。
残業や休日出勤で体調を崩すのは長時間労働が原因と言うのに反対はしない。人間らしく生きることまで犠牲にして働くのはおかしいという人も居るが、これは「仕事が好きでない」人の言葉かもしれない。性格も影響しそうだ。
多くの人が食うためにはストレスの多い嫌な仕事もしなくてはならないのが現実だし、かといってストレスから逃げてばかりでは、もやしみたいなロクな人間にならないのも確かだから、難しい処だ。
そんな他社のケースは別にして、ウチで過重労働は起きない。むしろ天国みたいにラク過ぎて早くボケるのではあるまいか。今後「忙しい程能率があがる」を(一つのルールとして)経営に生かし、社員を忙しくさせようと考えている。長生きに役立つ筈で、私は余り頭は良くは無いが、真似たり実験から学ぶことには迅速だ。




