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猫なぜ声

2.猫なぜ声

 さて、自分の歳に似合わず私には、「清く・正しく・美しい」タカラヅカ生まれで、四十三の女友達がいる。苦労して捕まえた女だ。この彼女、もてないからではない、バツイチだから、そんな事情で止む無く独身を通している。離婚が流行はやりの昨今、とかく批判が多いようだが、漁夫の利でおこぼれに預かれて、こんな美人が私と付き合って呉れている。多彩な手法で恋が出来る今の世は、決して「悪い時代」ではない。


 知り合った切っ掛けは行きつけのスポーツクラブだが、生息地はそこのプールではなく、同じ施設内の陸上競技の間。エアロビクスで、彼女が黒い衣装でバイラバイラというラテンリズムを踊っていた。姿が、ウサギの毛皮で作ったパンツみたいにしなやかだった。


 下心を隠してよそ行きの猫撫で声で訊いたら、素直に教えてくれた:誕生日は十月四日で名前は千鶴と言ったから、以来チヅちゃんと呼んでいる。

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