若い人
これは定年退職間近な人、あるいは直後の人の為に「役に立てば」と思って書いた。若い人でも、誰しも何時か定年になる。世間ではその為に「自分の趣味を持ちなさい」と言われるのが一般的。けれども、先と同じように騙されてはいけない。
そう言う本人が充分に考えもせず、何百万年単位で進化してきた人の幸せの本質が分かった上で言っているとは限らない。スキーや山登りやバレーが趣味で66で転んだら、死ぬまで寝たっきりーーー。分かってんのなーーーと思う。
私ならこう言いたい処: 死ぬまで「仕事が出来る・働き続けられる」ように、この目的の為にこそ充分な技量(=趣味ではなくて)を60~65までに身に付けて置きなさい。部長・課長の肩書は技量ではないから意味が無い。
例えば、ロシア語をマスターする・経理・機械設計のプロ・営業技術など。「俺の入れるコーヒーはピカイチさ」でもよい(=開店出来る)。或いは学者なら有限要素法を人に教えられるーーー、もよいと思う。
頭か手を使う仕事で勝負する、のをお勧めする。歳をとれば体力は無いのだから、基本は頭と手となる。若い人にはそれらを身に付ける充分な時間がある。これがお金や趣味より遥かに大切なのに歳をとれば気づく筈。その為に若い時代を積極的に生きて、出来るなら仕事を通じて周辺の勉学を加えて技量を習得するのがよいと思う。
そうなれば、「人生を二倍生きられる」のと同じになる。「働くというのは、生きるという事」なのです。そして、同じ生きるなら、生き生きとしていましょうよ。
以上
比呂よし




