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負の影響

 その一方で経営者の立場として考えるのは、会社の活力を保つ意味でも社員の老齢化は望ましい事ではない: 


 営業マンなら金額の小さな注文は(面倒くさいから)獲ろうとしなくなる。又複雑な内容の注文も、真に顧客の立場になって検討する手間から逃げようとする。ちょっと遠方でも若い時はその日の内に往復出来たのに、そうは行かない。管理部スタッフなら半日で出来ていた仕事が一日掛かるし、新しい仕事を避けようと「自分をガード」するようになる。本当は大切だが緊急でない整理の仕事などを、先延ばしする。


 根気が続かなくなるのは、ある程度仕方が無いものと思うが、これは冷酒が徐々に利くように知らぬ内に会社を「蝕んでしまう」。が、実はこれはそのまま私にも当て嵌まっていると気づく。


 若い頃は20時~21時まで仕事を続け、台湾に出張する事もあったし、日に十数件の案件を片付けられた。が、今では退社が18時きっかりで、日に片づけるのも数件で手が一杯。こんな経営者を眺める社員達にも、負の影響を及ぼしているのを感じている。それでも、安定してやって行けてるのは、会社がそれだけの「地歩を固めた」からかと自画自賛する一方で、問題無しと言えない。


 とはいえ、経営者と社員の老齢化は大なり小なり問題なのは確かで、新陳代謝が必要である。けれども、問題の不平ばかり言わずに、なにか解決策や利点は見つからないか? ウチは富士電機みたいに大きくはないが、大きくないからこそ、逆手に取って大手に「出来ない事」が「出来る」かもしれない。


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