追伸2
++++他方で世界的な(別の)研究者に書かれたもので、まるで面白くなくて、最後まで読み通せない考古学の本もあります。
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学者や研究者(以下、まとめて研究者と言う)の仕事は、一般の会社員とは少し違っている。違いの一番は「ソレを好きで」やっている点でしょう。金儲けにもならないのにーーー、時に趣味でもある。言い換えれば、仕事は(他人は兎も角)少なくとも当人自身は「面白くて・好きで堪らない」。だからこそ、研究者なのでしょう。
研究内容の「面白さ」は、良く説明を受けて理解するならば、第三者の他の人もきっと面白がるに違いない。そんな「面白い事」を研究者一人だけが抱え込まずに、一般の人にも「分けて欲しい」ものと思うのだ。
これが、追伸で私が「言いたいこと」。
為には、「かみ砕いて」分かるように説明して欲しい。数学の話を数式を使わずに説明するようなもの。けれども、もっと大事なのは事実の羅列ではなく、先の考古学の著書のように「面白く・ワクワクと・ユーモアを乗せ・時に人生の哀歌を混ぜて」読ませなければいけないと思う。ここを強調したい。
自分は研究者であって作家ではないし、そんなユーモアの「天性が無い」と言うなかれ:先に述べた通り選択肢は二つしかない。「到底無理と諦める」か、「技術として」身に付けるか。
後者を選ぶなら、やり方は簡単:日頃ユーモアやジョークや面白い表現法を見つけたら、いちいちノートへ書き貯める。これを研究論文調になりがちな話の行間・行間に「散りばめ・振り掛ければよい」。
こりゃおもしろいと話に油が掛かるから、無味乾燥な話がアハッハ!となる。これが(天性に無い物を)「身に付ける技術」。私がお客として招かれる時に、事前に苦労してジョークを用意したようにーーー。
専門の分野に限るなら、間違い無く研究者はこの惑星で「最も賢い人間」の一人なのだから、話が面白く無い筈は無いのだ。そうすれば、(世に知られず埋もれ勝ちな)「地味な研究」が広く公の目を見る事
になるのにーーー。発表を学会の狭い範囲だけに限るのはもったいないし、残念でならない。
数十人の人にでも読まれたら、研究者冥利に尽きるに違いない。
「ユーモアやジョーク」と言えば、商売やマーケテイングや女の子をたぶらかす為だけの策略と思いがちですが、なんのなんの、学者や研究者の世界にも広く応用が出来る「便利な道具」だと考えています。
多くの研究者がこれに気付いていないようだ。
このアイデアが誰か研究者の役に立つかもしれないと思い、追記しました。現役中に忙しければ、退いてからユーモアをこき交ぜて、研究者が論文をゆっくり楽しく語って欲しい(=解説して欲しい)もの
と、常々思っています。
以上お終い。
比呂よし
次のお話は、準備中です。しばらく掛かります。




