生物学的進化
5.生物学的進化
私のストーリには「因みに云々」の横道が多いが、本題へ戻る: 男と女とでは感性が随分と違う。私の限定的な経験で敢えて断定的に言うが、一般にユーモアやジョークの製造面では、明らかに性差がある。女は男に劣ると思う。コメデイアンは男性が圧倒的に多いし、女にジョーカー(=例えば、女流落語家など)が少ないのを見ても分かる。
男の側にユーモアやジョークのセンスが発達したのは、「女獲得の為・女に持てたい・セックスしたい」という男の助兵衛根性の現れで、「笑わせて」女の意を迎えようと努力する。結果として、戦術が磨かれたからというのを読んだ事がある。自分の遺伝子を効率よく残す精神様式が、長い淘汰で今に残って来たという生物学的進化だそうだ。
女は「笑わされる側」だから、戦術は要らないのだという。きっとそうに違いないと、こっちも本気である。
国民性の違いもあるようで、頭は良いのだけれど、日本人は(私の配偶者のように)「生真面目で・きっちり」した人が多く、だからーーー、ユーモアやジョークの入り込む余地が少ないようだ。冒頭のオフトンの話に代表されるように、ジョークを楽しむ側としても上手とは言えない。
現在週二で通っているスポーツジムで、老若男女自転車を漕いだり腹筋運動したりしている。が、知らない者同士とはいえ、年配者の多くが(特に男だが)仏頂面で、「世の中の一体何が面白いのか」という風情である。ヘラヘラしろとまでは言わないが、もう少し「楽し気」であっても良いのではないか? 過去に色々酷い目に遭ったらしく不幸な経験が現れているーーーと想像して、こっちは勝手に可笑しがっている。
そんなジムの様子を親しくしている女友達の「41(38が何時の間にか41となった)子持ち昆布」に何気なく語ったら、「歳が入ったら誰でも口の周りに立て皺が出来るから、勝手に「難しい顔」になるのよ」と言われた。
何でもはっきり言う女だから、自分の事かいなと思ってドッキリ! もう手遅れかもーーー。立ち読みで拾った川柳を一つ:
◎「シワシワで 喜怒哀楽に 差が出ない」
ジムの話の続きで、中には些細な事で若いインストラクターへ上から目線でグチグチ苦情を言う会員も居る。些少なルール違反も気になって許せないモンスター・クライアントだ。サイコパスと呼ばれる精神病。これに懲りるからか、ジム側も自衛の為にルールを盾に、細かい事を会員に、これまたグチグチ注意して回わらないといけない。互いに相手をがんじがらめにしないと気が済まないのは、正確過ぎる列車の時刻表みたいで、折角のジムで肩が凝る。