表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
382/1646

一夫一婦制

4.一夫一婦制

 ビジネスを通じて、何ケ国かの外国人と心安く付き合う機会があった。経験数には限りがあるが、総じて米国人が一番ジョークが上手に思える。多民族国家だから、他の人たちと上手くやる為に、そんなセンスが鍛えられたのだろうか。もっとも大きな快楽は、他人を楽しませる事と信じている風で、「何か面白い事はないかいな」と四六時中探し歩いている。


 それにしても、楽しくやっている筈だのに、米国人に離婚※が多いのはどういう訳だろう? これも、そんな質問をすれば「一夫一婦制の副作用だよ。人生は短い、だから急いで離婚しよう。離婚が人生で最大のジョークさ!」と、返って来そうである。

※Mr.Junkers


 私の上司だったが、デンマーク人でジョークの上手な人※がいた。ジョークが本業で、その合間合間に仕事をしているような気さえした。そういう人は楽しい。かといってバカどころではなく、機知をひらめかせて応酬の巧みさで場をうならせる。

※Mr.Albinius


 ユーモアは「言葉の遊び」だから音律も関係して、他の言語に訳してしまうと、可笑しみが消える場合がある。先のデンマーク人が来日した時が、たまたま冬の味覚のシーズン。奮発して大きなカニを丸ごと馳走したことがあった。数人の人と一緒に格闘するようにして食べ散らした後、「殻」が皿に山に積み上がった。一息ついてこれを眺めた彼が: 

「Plenty of Nothing !」(プレンテイ・アフ・ナッシング:「何も無いのに、どっさりある!」)


 意味はただそれだけの事である。日本語として聞いても可笑しいが(=実は、可笑しいように意訳した)、英語で一語づつゆっくり表現すると、周りの雰囲気も相まって愉快なユーモアに響く。こういうのが私は好き。これを覚えておいて、外国の人が来日して同じような状況に遭遇したら、今度は私がそのまま借用して相手を笑わせている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ