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墜落したらどうなる?

6.墜落したらどうなる?


 彼らがやってくれから、お前(=経営者)は手が抜けて気楽だよな、と思われるかも知れない。けれども、ミニ社長も間違いを起こしたり、失敗したり、先の操縦じゃないが飛行機が墜落して乗客200名を死なせる事も起こり得る。


 損害はミニ社長の域を超える。そんな場合に備えて家主の私は全責任を引き受ける積りにしている。例えて言えば、先の飛行機が墜落したとき、乗客200名へ支払う莫大な補償金を自ら払う積りでいるーーーような覚悟と言えばよいか。足りなければ、自宅も売る。そこまで悲惨にならない為に、想定内の事故やミスについて、無論充分な保険を掛けているのは言うまでもない。この為に会社が年間に支払う保険料は莫大だ。


 実際にこんな事件が起きた:約十年前だが、大きな地区を任せているミニ社長T君が居た。頭が良く、私は頼りにもし信頼を置いていたのに、あにはからんや、権限を悪用して「使い込み」を働いた。その額約五千万円で、ウチの資本金の五倍に相当する巨額な金を横領した。回収は不可能と来た。けれども、それをすんなり処理して(損害を即金で支払って)、ウチはビクともしなかった。(因みにT君は離婚し、続いて刑務所へ入る前に自殺したが)


 ミニ社長へ全権を任せるーーーとは、一見簡単なアイデアに見える。けれども、起こり得るリスクを「背負えるだけの力」を、家主と会社が備えてなければやれない。また、そんなリスクを恐れるばかりなら、このシステムを生かす事は出来ない。会社の経営とはそんなもの。




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