暖房用に使う
9.暖房用に使う
保守的な人が多いが、バイアグラの発明は老人の生き方にこそ活用されるべきだろう。 男女の出会いやコミュニケーションの場は、インターネットのお陰で(ひと昔前に比べて)容易になった。 昨今はネットの「出会い系サイト」の弊害ばかりが強調され勝ちだが、核爆弾と平和利用の原子力発電の原理が共通なものであるように、何時の世でも便利な物は両刃( もろば)の剣。正しく使えば死亡する事は無い。
昔なら不可能な事だった「出会い」を実現出来る便利な道具が揃っているのだから、賢く利用すれば老後を豊かにしてくれる。素敵な文化の進化と言いたいのだが、これらを取り入れる積極性を失えば、本当に「老いたる人」となってしまう。
ただ、ハイカラ老人には、病原体みたいに古くて手ごわい敵がいる。抗生物質の効かない周りの身内が、そうだ。(若い女にたんまり握らせようとすると)親切づく言って呉れる: 「お爺ちゃんは札付きの性悪女に騙されている!」とか、「いい歳こいて、イヤラシイ!」と。心配を装った命令で、これが老人をおびやかす。
こんな時、金を使う相手が身内の孫や息子ならイヤラシクないが、他人の例えば28の悪女だからイヤラシイ、という理屈は一体何処から来るか? 身内の者の欲の深さがある。老人の「寂しさや心を温める」暖房用に金が使われるよりも、本音は遺産の目減りが第一に心配。これは「お前達の金ではなかろうが」と言いたい。
老後を 「如何に生くべきや」の回答は、有名人の著書を読むまでも無く、既に明らかであると私は考えている:異性との触れ合いと、その為にお金を使え。




