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金は掛からない

12.金は掛からない


 冒頭に述べたように、学生時代に「どう生きるか」と悩んでいたのですから、その答えが「思うように生きれば良い・人生は思い通りになるのだから」と知った時は、当初信じられなかった。まるで禅問答みたいではないかーーー。

 この便利なルールに気付いたのは、四十を過ぎていました。「これをもっと若い時に学んでおればーーー、私の人生はもっと輝かしいものに満ちた筈だ」と、実に悔しく思ったものです。


 気付いて以後このルールは、私に「革命」をもたらしました。生き方の指針として「積極的に活用した」からです。ルールは簡単で、何かを「やりたければ」、或いは何かに「なりたければ」、ただ「強くそう思えば良い」だけ。金は掛からないと来る。

 部長になりたければ強くそう思えば良い、社長になりたければ強くそう思えば良い、彼女が欲しければそう思えばよいし、プール付きの家を欲しければそう思えば良い。


 ルールに目覚めた私は、目立って「積極的な人間に」様変わりした。そりゃそうです、「強く思いさえすれば」何だって実現出来ない事は無い訳だから、自信にあふれて当然。性格も変わったように感じます。

 実に愉快でしたねーーー。以後はことごとくが「思い通り」(=ルール通り)に実現して行ったからです。その様子は私の中にもう一人の自分が棲んでいて、他方の私をリモコンで操縦して目的地へ「連れて行ってくれる」ような錯覚を覚えました。操縦には何の努力も要らなかったし、苦労もしなかった。これこそ自動操縦です。




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