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気付かれた不倫

++++とうとう会長からとどめを刺された。「お前はおかしい」という結論となったが、私も訳が分らない。この時点で、正しい解答が判る読者が何人いるだろうか? 分るなら偉い!と思う。


6.気付かれた不倫


 自分に限って「(難しい)Dばかりが売れてしまう」現象が、偶然とは思えず、私は考え続けた。が、ついに分らない。


 会議が終わった翌日の夕方、神戸の自宅に帰りついた。もうすぐ夕食という時分で、丁度配偶者は天ぷらを揚げていた。傍の椅子に腰かけて、東京土産の話や会社の様子を話した。そして話の最後に、先の「奇妙な話」を投げかけました:

「ねえ、不思議だろ? そう思わないかい? 僕にはDばかりが売れるのに、他の人達はDが一番少ないんだーーー、Dが一番売りやすいと思うのにねえ」


 女は海老フライを鍋から上げながら、黙って暫く考えていた。夫の変人ぶりを一番良く知っている女です。やがて口を開いたが、女の直感の鋭さにすくみ上がったのは、この時:

「貴方、Dさんを好きなんじゃないの? 大事な恋人なのよ! 今晩、抱いて寝たら?」

 不倫を感づかれた男は、同じような気持ちを味わうのではあるまいか。浮気がバレが気がした。




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