不思議な体験
++++ホラね!結果は自分が「思った通り」に実現しているじゃないか。しかも実現の仕方は、恐ろしいばかりに寸分の狂いも無く一致! ね、私は決して嘘を申してはおりません。納得頂ければ、以下をお読み下さい。
4.不思議な体験
「(人生が)思うままになる」の単純なルールに何故気付いたか、を最初に話した方が分かりやすいと思うので、そこから始めます:
私は四十の中年になって失業し、「エンジア→セールスマン」へと転身しました。新しい勤務先は外資系の販売会社。書けばたった数文字の変化ですが、分野のかけ離れた世界への転身で、そりゃ、苦労しましたとも:そこは「売らなけりゃ、人間ではない」という世界。( → 詳細は先の「亀が空を飛ぶ法」編にあります)
最初の一年間は全くのダメセールスマン。口下手な私の売上は年間を通じてパーフェクトにゼロ。隠語で、坊主と申します。
けれども、必死な苦労の経緯は省きますが、やがて二年目から社内でトップセールスマンになりました。額面通りに受け取って欲しいが、日に日に名声を高めた。ついに二位との差を大きく開け、何か月もトップを維持し続けるようになったから、「凄い!」と言われたもの。当時注目の人だったのですが、このプロセスで「不思議な体験」をしました:
年の暮れに会社の全国会議が開かれ、トップセールスだった私が演壇で話をした後、雑談となった。事の成り行きで、売上総額は別にして私の売り上げの「内訳」を分析し、他の人達のものと「比べてみよう」という事になりました。なに、大した目的は無くて、売上金額さえ上げておれば内容等どうでも良かったが、予期せずそんな話になりました。
このどうでも良い比較の結果、全員が非常に「奇妙な現象」に気が付きました: 販売すべき製品は五種類ある。仮にA/B/C/D/Eと名付ける。私は五種類の中で、割合としてD製品を「抜きん出て数多く」販売しているのが分った。これが誰の目にも「奇妙に」映って、物議を醸しました。
なぜ「奇妙」かと言うと、私以外のセールスマン七~八名全員が、正反対だったからです。D製品の販売割合が最も「数少なかった」。もっと正確に言えば、殆どの人がゼロに近かった。そうなると、確かに奇妙。




