第六百二十二:泰子さんの話(519) ★仕事のやり方(8)
第六百二十二:泰子さんの話(519) ★仕事のやり方(8)
先の営業部門のシステムを会社の全部門へ広げて管理部スタッフに対しても応用したいと考え、様々に試みている。が、残念ながら管理部に対してはまだ完全な実現には至っていない。業務の内容を数字で上手く評価する方法をまだ確立出来てないためだ。上司を置かないという面では管理部においても目
標の半分は既に実現しているが、残り半分の「業績の評価」については、どんな指標にすべきか頭を悩ませている。けれども、方向性についてヒントはある:
先に営業マンについては、「社長の給与システム」に「似せさせた」と書いた。これがヒントになる: 売り上げを上げる以外に、それにも増して社長としての重要な任務の一つは、「新製品の開発(=発明)・コストの削減(=能率化)・サービスの向上(=改善)」を、常に図る事だ。そうでないと、営業マンが幾ら稼いだとしても会社全体の利益は上がらないだけでなく、会社としての未来に希
望が持てなくなる。
管理部の業務を「社長に似せさせる」為には、一つの方向として日頃の通常の仕事に加えて「発明・能率化・改善」のアイデアを彼等に捻出させる事であろう。もし優れた提案があるなら、子会社・孫会社を作って当人を社長に任命する事が可能で、チャンスも与えられる。当人にも会社に良い事で、そんな方向で密かに工夫中である。完成したら発表出来るだろう。
お仕舞い




