表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1604/1654

第五百七十四:泰子さんの話(471) ★社歴(12)

第五百七十四:泰子さんの話(471) ★社歴(12)


 ここで一息入れたい: 以前書いたが、私は43の時にドイツまで単身出掛けて、切っ掛けで現在の会社を起業して今日に至る。それから15年経って58になり、S社と技術提携して「第二の起業」をやったみたいなものだ。


 一番目の経験があったから、「第二の起業」については「どうやればよいか」既に分っていたから、困難は無かった。それが先に書いた通り私の一連の行動だった。起業したい人が読者におれば、私の行動と思考過程を参考にすればよいと思う。二回の起業で証明済みだ: (読んで頂いた通り)難しくもあり難しくも無し。


 以上が私の経営手法の一端である:「パラノイアの性格」、さらに新製品導入に関連する「分析的な思考過程」や「自ら素早く動く姿勢」などが、深く関与している。考えて見れば、誰かに教えられたからそうなったというより、昔からこれが私という人間の形だ。その時々の課題に対して「当たり前の事」をなして来たという自覚以外にない。だから人に教えるのが案外と難しい事になる。


 「経営のノウハウは何ですか」と、ウチの応接室で銀行員は気軽に私に尋ねる。燦然さんぜんと輝く極意が、立て板に流れる水の如くに3分以内に語られると期待しているのだ。3分は無理でも、二時間掛けて語った処で彼に何か出来る訳ではない。話すとすれば、人は「58の年齢を忘れなさい」の事始めからスタートさせないといけない。

 隠す積りはないのだが、質問を受けて毎回黙って「曖昧に笑いを返す」以外に無いのである。


お仕舞い

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ