第五百六十二:泰子さんの話(459) ★俳句作り(6)
第五百六十二:泰子さんの話(459) ★俳句作り(6)
・夏来たる シャンシャンと木陰行く96の泰子さん 83が後追いぬ (筆者:83歳)
★泰子さんは、シャカシャカと何時も足早である。不思議なのは、私より早い事だ。競歩のシニアレースがあれば、優勝間違いなし。
・ふっくりの 桃も何時しかペッタンコ 我が夏の乳房 (泰子
★この句を見せたら、泰子さんは気を悪くするかもしれない。もっとも泰子さんは若い時からペッタンコ。「ふっくり」は虚偽申告になる。
・野球中継 軒端の七夕揺らして大声出せば やっと阪神勝ちぬ (泰子)
★泰子さんは大の阪神ファン。優勝したら道頓堀に行きたいと言っている。私は反対しないのが原則だが、飛び込んで川で溺れたらどうしようかと考えている。遺産を狙った殺人罪で、状況証拠で動機は充分だ。
・阪神へ 百人分の応援声 開けた窓から甲子園まで聞こゆ (泰子)
★耳が遠いから毎回TVは大音量。泰子さんの応援がそれに加わるから、合わせて実にけたたましい。隣室の人が迷惑がるかもしれないと私が心配したら、実は隣室の夫婦は二人とももっと耳が遠いらしい。
これらの作句、読み返してまんざらでもないと思った。次の泰子さんとの食事の時に、披露しようと思う。泰子さんを観ていたら、俳句なんぞ幾らでも出来そうに感じる。
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